【支援をしない、という支援をする】

こんにちは、志福祉ワーカーコーチの井内信吾です。

 

僕は、障がい福祉に携わるようになった頃は、「相手の役にたちたい」「なんとかしてあげたい」との想いで、クライアントさんや利用者さんからの相談や要望になんでも答えていました。

「話を聞いてほしい」と言われればゆっくり話を聞く。

「足が痛いから、送迎してほしい」と頼まれれば送迎する

「一人じゃ寂しいから、一緒に病院に行ってほしい」と依頼されれば一緒に行く。

と、全ての訴えに対して「やってあげる」との想いで応えていました。

 

そんな関わり方を続けていたある日、ふと思いました。

「なんでこんなことをしているんだろう?」と。

訴えに応えることは苦痛ではなかったのですが、同じことの繰り返しでした。毎回、「話を聞いてほしい」と言われば話を聞き、「送迎してほしい」と言われれば送迎し、「病院に一緒に行ってほしい」と言われれば行く、そんなことの繰り返し。

「この支援に意味があるのだろうか」と感じました。

そして、自分はなんのためにこの仕事をしているのか?と問い直しました。

そしたら「相手に自立して幸せになってもらいたいから」との想いがでてきました。

であるなら、これまでの方法では相手の自立して幸せになることには繋がらないと感じました。それだけでなく、僕自身がクライアントさんに依存していたことに気づきました。クライアントさんの困りごとを全て僕が引き受けることで、相手に僕自身の必要性を持たせて、依存させる。そうすることで、自分の価値を保とうとする自分がいたのです。

そこに気づいた時、僕は今までの関わり方を変えました。それが

 

【支援をしない支援】

 

その言葉の通り、支援をしない関わり方です。

全くしない訳ではなく、最小限の支援をする関わり方です。

「足が痛いから、送迎してほしい」と相談があれば、「タクシーを利用してみたら」「別の日にしてみたら」と助言する。

「寂しいから一緒に病院に行ってほしい」と頼まれても、「一人で大丈夫ですよね」と断る。

一見手抜きで意地悪で何もしていない支援のように感じますが、これが一番支援する側にとって困難な関わり方です。

まず、利用者さんの出来ること困難なことのアセスメントが必要です。そのためにも、これまでの利用者さんの生活歴を観ること、日々の生活を観てアセスメントする。

そのアセスメントを踏まえ、出来ることには手を差し伸べない、頼まれても断ることです。これが結構難しいです。人に良心ありますからね。

最後に、見守ることです。

 

この【支援をしない支援】は、実は当たり前のようで実践が難しい支援です。

ですが、利用者さんのことを本当に想うのであれば、ベターな方法だと僕は思います。

難しいだけでなく、いいこともあります。それは、日々の仕事量が減ります(笑)

 

 

一度、日々の皆さんの利用者さんとの関わり方を振り返ってみて下さい。

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

「よかった」と感じたら是非シェアをお願いします。

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ABOUTこの記事をかいた人

志福祉ワーカーコーチの井内信吾です。 様々な福祉ワーカーを応援し、日本の福祉を盛り上げ、より良い日本を創る 事のために活動してます。 経歴はこちら 群馬県内にある精神科病院に8年間勤務。現代精神医療に疑問を感じ、同じ想いをもつ仲間と一般社団法人ロカーレを立ち上げ、障がい者グループホームを立ち上げる。 福祉の仕事を続ける中で、仕事が楽しくない原因を外側に求め、色んなセミナーに参加したり、支援テクニックを学び続ける日々をおくる。だが、そのやり方は目的地のない新幹線に乗っていることと同じであることに気づく。 そして自分の内側にアクセスし、自分の想いから志を持つことで自分の人生の生き方を決めたことで、生きることや志事する事の素晴らしさに気づく。 この経験を活かし、志福祉ワーカーコーチとして福祉に携わる人達を応援し、本来の道へ導くことを志事として活動している。